
今回は、あの『Grand Theft Auto』シリーズで有名な「Rockstar Games」が手掛けている『Red Dead Redemption』。
その二作品目である『Red Dead Redemption 2』をクリアしましたので、そのレビューをしていきたいと思います。
RDR2ってどんなゲーム?

まずは、RDR2をよく知らないという方に向けて、このゲームの簡単な解説をしていきたいと思います。
ストーリー

あらすじ
時は開拓時代が終わった1899年のアメリカ。
文明化が進んでいく中で淘汰されゆく存在となった主人公たちギャングはブラックウォーターという街での強盗に失敗し、逃亡生活を強いられていた。
ギャングたちは生き延びるためにアメリカの各地を転々とし、身分を隠して働き、時には強盗や暴力などの犯罪行為を重ねながら逃亡資金を稼いでゆく。
しかし追われる存在であるギャングが平穏無事に過ごせるわけもなく、主人公たちは様々な災難に巻き込まれていく…。
上記がRDR2本編の大まかなあらすじです。
前作の『Red Dead Redemption』の舞台は1910年代でしたので、今作はその前日譚にあたります。
前作の主人公「ジョン・マーストン」や重要な登場人物「ダッチ・ファン・デル・リンデ」も活躍しており、前作プレイヤーは必ずプレイするべきストーリーとなっています。
また、あくまで前日譚ですので前作をプレイしていない方でも十分に楽しむことが可能です。

実は僕も前作は未プレイです。
ストーリーやゲームプレイに影響を及ぼす「名誉」

RDR2には「名誉」という主人公の世間的な風評を決定する要素が存在していて、これは人助けなどの善行を積むと上昇し、犯罪などの非人道的行いを積むと減少します。
名誉が上がると各地のお店で割引してもらえたり、購入できるコスチュームの種類が増える反面、名誉が下がると遺体などから盗む際のアイテムや金額が上昇したりします。
名誉はストーリーの展開や演出にも作用するので、キャラクターを操作するうえでの「ロールプレイ」としても重要な要素となります。
ゲーム性
自然豊かなオープンワールド

RDR2の基本的なゲームシステムはオープンワールドの「アクションアドベンチャー」です。
時代設定は1899年とやや昔で、文明化が進んでいる反面まだまだ自然豊かな世界。
辺りを見回すと多種多様な動物が歩いていたり、無法者が幅を利かせていたりします。
プレイヤーはそんな世界に生きるギャングの一員として、この世界で生活していくこととなります。
操作キャラはFPS/TPS切り替え可能


操作キャラクターはワンタッチでFPS/TPS視点の切り替えが可能となっており、FPS視点では武器の挙動や足元のグラフィック、TPS視点では操作キャラのコスチュームや付近の景色などをそれぞれ楽しむことができます。
TPS視点はさらに操作キャラとの距離が近い/遠いの二パターンに分けられており、自分が最も見慣れいている視点でのゲームプレイが可能となることでしょう。
RDR2の良い点

それではこれからRDR2の特徴を「良い点」「良くない点」の二通りに分けて解説していきます。
まずは良い点から。
進めば進むほど目が離せなくなるストーリー!

RDR2のストーリーは非常に質が高く、アクション映画のような派手な演出を盛り込みながら繊細な人間ドラマを展開するまさに万人が楽しめるものとなっています。
ゲーム開始直後は人物名や地名などに聞き覚えが無くやや置いてけぼりにされている印象を受けますが、ゲームプレイを通じ、プレイヤー自身がRDR2の世界を理解するほどにだんだんとストーリーの全体像も見えてくる。
ストーリーが理解できるようになると、クライマックスに向かうにつれての登場人物の心情や感情の動きがダイレクトに伝わってきて、目が離せなくなること間違いなしです。
普通にプレイしているだけで絵になる!

RDR2はまるで映画のような演出と世界観で非常に「映える」作りですので、ただプレイしているだけで「絵」になるのもよい点です。
綺麗な風景やかっこいいシーンがそこかしこに存在しているゲームですので、スクリーンショットを撮る手が止まりません。

残念ながら記事では紹介できませんが、作中で流れるBGMも雰囲気を盛り上げてくれます!
作り込みがなせる業!ゲーム内での「生活」

RDR2は開発に約8年を要するほどに作り込まれたゲームであり、銃で敵を倒すといった単純な遊び方のみならず、狩猟や釣り、ギャンブルなど様々な遊び方をすることが可能です。
また、かなりのリアル志向のもと作られたゲームですので、操作キャラは時間経過によってお腹も空くし髭も伸びます。
食べ過ぎると太ってしまうし、寒い土地で薄着でいると凍えてしまう。
そういった徹底的な「リアル」への作り込みによって、RDR2はあたかも1899年のアメリカで生活しているかのような体験をすることのできるゲームとなっています。
RDR2の良くない点

続いて、RDR2の良くない点について解説していきます。
リアルすぎて所々面倒くさい…

前述した「良い点」でもご紹介しましたが、RDR2はどこまでもリアルに作られているゲームですので、所々融通の利かない場面が存在しています。
例えば
- 狩猟で手に入れた肉は一つづつしか調理できない(しかも少し手間)
- 武器を持ち歩ける数が限られている(持ちきれない分は馬に格納が必要)
- 一挙手一投足が遅い(獲物の皮を剥ぐアクションや遺体を探るアクションなど)
などひとたび慣れてしまえば気にならないものの、序盤はどうしてもストレスに感じる要素が多いです。
これらはリアリティを追求した結果ですので、世界観に深みを増すことには一役買っているのですが…やはりゲームとしての爽快感を求める層からは受け入れられがたいというのも事実です。
チュートリアルが長い…

どのようなゲームでも大なり小なり存在しているチュートリアルですが、RDR2はこれがやや長い。
上記の画像のように吹雪吹き荒れる雪山を馬で進んでいくところから操作が始まるのですが、どこを見回しても吹雪のせいで景色すら楽しめないうえ、キャラクターたちの会話は事前知識がないとちんぷんかんぷんですので、とても退屈に感じてしまいます。
ようやく銃を撃つなどのまともな操作ができるようになってからも、基本的には自動的にストーリーが進行していくため、オープンワールドゲーム特有の開放感を味わえるのは当分先になってしまいます。
スローペースのプレイを強要される…

これは一概に良くない点とするべきではないのですが、RDR2はそのコンテンツの多さやリアルさ故に、どうしてものんびりとプレイせざるを得ないという特徴があります。
「大作ゲームを遊び尽くしたい!」という人にとってはメリットでしかないのですが、「積みゲーが多いから手っ取り早くクリアしたい」というような人の場合、RDR2は間違いなく遊びづらいゲームとなってしまうことでしょう。
RDR2をおすすめできる人

おすすめできる人
- ゲームではストーリーを重視している人
- よりリアルなゲームをプレイしたい人
- ゲームにたくさん時間をかけられる人
- のんびりとゲームを楽しみたい人
RDR2は良くも悪くもゆっくりと遊ばせるようなゲームデザインとなっているので、ゲームをプレイする時間がたくさん確保できる人や、一つのゲームをゆっくりと遊ぶことが好きな人はこのゲームをとても楽しむことができるでしょう。
逆に、忙しい人や他にプレイしたいゲームがたくさんある人はこのゲームを楽しみきれない可能性がありますので、注意が必要です。
まとめ
今回は『Red Dead Redemption 2』についてレビューを書かせていただきました。
序盤はやや退屈だったり、自由度が低いと感じるかもしれないRDR2ですが、プレイしていくごとに操作に慣れ、ストーリーも目が離せなくなっていきます。
のんびり遊ばざるを得ないゲームでもあるので人を選ぶかもしれませんが、同時にプレイすればするほど面白くなっていくゲームですので、興味を持った方は是非プレイしてみることをおすすめします。
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